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営業マネージャーの仕事と役割 管理者に求められる「考える」という仕事


営業マネージャーをはじめとする管理者に求められる仕事に、「考える」というものが

あります。しかし、「人を教える」という仕事と共に私たちの多くは「考える」という

仕事のやり方を誰かに教えてもらったことはなく、また「考える」という仕事そのものが

存在している、ということを意識していない人も多くいます。

しかし、営業マネージャーをはじめとする管理者には間違いなく「考える」という

仕事が常に存在しています。そして、管理者であるからにはその仕事から逃れる

ことはできず、苦手だからと言って放棄することもできません。「考える」ということの

原則論から理解し、何としても「考える」という仕事をできるようにならなければ

いけません。

1.「考える」仕事とは何なのか?

ではそもそも「考える」という仕事は何なのでしょうか?ここでは「考える」という

仕事そのものについて、いくつかの項目を取り上げていきます。

1-1.2つの「考える」仕事

ここでは「考える」という仕事には2つあるということを定義したいと

思います。考える仕事の1つ目は「未来を想像する仕事」、

2つ目は「人の気持ちを想像する仕事」です。

営業マネージャーをはじめとする管理者には、あらゆる場面において、

未来を想像することや人の気持ちを想像することが求められます。

ここからは、主に1つ目の未来を想像すること、について触れていき、

人の気持ちを想像することは、主には後述の3で触れていきたいと思います。

ここで言う「未来」とは、ある人にとっては10年後(ビジョン思考)

ある人にとっては5年後(戦略的思考)、ある人にとっては1年後

(目標設定思考、課題解決思考等)、ある人にとっては1か後、1週間後、

1日後(明日)、1時間後だったりします。また、経営者は10年後のビジョンを

どうするかを考える時もあれば、1時間後の商談がどうしたらうまくいくかの

イメージをする時もあり、役割や場面によって、想像する未来の時間軸も

様々になります。どの時間軸でも、未来を想像する仕事はすべて「考える」仕事と

呼ぶことができます。

そして、実際の未来を作っていくことは、考えたことを実行する

具体的な行動であると言うことができます。しかし、具体的な行動を

するためには、未来を想像する(考える)というプロセスが

具体的な行動をする前に必要です。

1-2.「考える」とは勉強することではない

考えることが未来を想像すること、という定義なのであれば、考えることは

勉強することとは違うことは明確です。勉強するとは、過去に誰かが考えて

明文化されていることや取りまとめていることを知識として得ることであり、

それそのものは未来を想像することではありません。

私たちは学校でたくさん勉強をしますが、それはほぼすべて答えがあるものであり、

テストも誰かが作って答えがあるものに対して回答しているものになります。

この点からも、私たちは学校では勉強はしていた(させられていた?)かも

しれませんが、考えることはあまり行っていません。

しかし、効果的な考える仕事をすることにおいて勉強することはとても重要です。

過去の知識を広く深く得ることは、未来を想像するにおいて必要な材料であり、

勉強を多く行うことは考えることにおいて有効にはたらくことは間違いありません。

1-3.「考える」とは過去を分析することや反省することではない

これも考えることが未来を想像すること、という定義なのであれば、

過去を分析することや、それを基に反省することもまた考えることではありません。

考える仕事をしなければいけない時に、過去の分析ばかり行う人がいます。

もちろん未来を想像することにおいて過去を分析することは必要なことなのですが、

分析だけに留まって未来を想像しないことは考えていることになっていません。

これは、「経理」と「財務」の違いとしてもよく用いられることであり、

経理は過去の記録や分析であることに対し、財務はお金の観点から

未来を想像する仕事になります。

また、これは管理者に限らずの話ですが、起きたことに対して反省ばかりしますが

その反省を次に活かすことを考える(すなわち1度した失敗やそれから想定される

類似する失敗を繰り返さないために、どうすればいいのか未来を想像する)

ことをあまり行わない人もいます。起きたことを振り返らない、反省しないよりはまだ

良いかもしれませんが、管理者の仕事としては大いに不足感がある状態になります。

もちろん過去の分析や反省も、前項の勉強することと同様に、質の高い考える仕事を

するためには必ず行わなければいけないことです。しかし、営業マネージャーを

はじめとする管理者は、過去の分析だけを行って問題の特定を行っている

だけで満足してはいけません。それをどうしたら解決できるのだろうか?と考え、

過去の分析や反省を未来に活かしていかなければなりません。

1-4.「考える」ことは仕事である

考えることは営業マネージャーをはじめとする管理者にとっての重要な仕事です。

何を今さら?と思うかもしれませんが、この概念はとても重要です。

考えることが仕事であるということは、考えることは業務時間中に行ってもよいと

いうことです。周囲の人が忙しく動いて仕事をしている中で、1人だけ

机に座って考えていてもよいのです(もちろんその環境が

考えるにあたって集中できる最適な環境なのか?という問題はありますが)。

忙しく動いていないと仕事をした気になれない、考えることを業務時間中に社内で

行うことが申し訳ないように思う、という人は今すぐその考え方を変えてください。

管理者であるあなたが未来を想像し、会社の中で将来起きうる問題を事前に

無くしたり、目標達成のための課題を具体的に解決するための有効な施策を

打ち出すことを多くの人が待っています。もっと簡単に言うとあなたが本来の

仕事をすることを周りの人はみな待っているのです。

管理者であるあなた以外の人でも十分行うことができる作業に時間を費やし、

本来行うべき未来を想像する仕事を行わないことは最悪のパターンです。

考えることは営業マネージャーをはじめとする管理者の皆さまの「仕事」なのです。

1-5.「考える」ことそのものは行動である

考えることそのものは行動として取り扱うことができます。ですので「考える」と

いうことには、「○○というテーマについて週に何時間考える」というように

時間設定による行動目標をつけることもできます。

考えたからといって、良好な結論が得られるとは限りません。しかし、考えるという

行動はしたので、その結果がどうだったのか?結果が思わしくないのであれば

何を改善すればいいのか?という進捗管理には持ち込むことができます。

これは、お客様のところに週6件は訪問した、だけど売れなかった、という

状態と同じです。行動はしているので進捗管理をすることができます。

量が少ないか、訪問する先が悪いか、訪問しているトークが悪いか、など

改善ポイントはいくつも考えられます。考えることもそれと同じに扱うことが

できます。

考えるということに対してあまりピンとこない人、イメージできないという人は

まずは行動目標をつけて(時間設定が最も分かりやすいです)、行動として

取り扱っていくことが良いです。これは、営業部に配属された新人には最初は

結果は求めず、コール件数や訪問件数の数を求めることと一緒です。

行動はせずに結果だけを追い求めると、どの仕事でも同様ですが、一時的には

ラッキーパンチもあり得るかもしれませんが、継続的に安定した成果を

出していくことは難しくなります。これは考える仕事でも同様で、たまたま

思いついた案が当たることもありますが、継続して有効な策を立案していくことは、

考えるという行動を積み重ねていかない限り難しいものになるはずです。

1-6.「考える」とは頭を使うことである

考えるとは頭を使って行うことです。では、考えることの反対は何でしょうか?

体を使うことだと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

これは多くの研究や文献などが教えていることですが、考えることと体を

使うことは一体であるとされています。生産性の高い考える仕事をしたいの

ならば、体を動かした方が良いのです。もちろん、思考が回らなくなるくらいの

ハードな運動はダメですが、軽いストレッチをしながら考える、社内や社外を

散歩しながら考える、身振り手振りを交えて考える(周りから見ると

結構怪しい人に見られるのですが・・・)など、体を動かして頭をはたらきやすく

することが考える仕事の生産性を高める1つのコツになります。

考える仕事をしようとして、机に座ってパソコンに向き合いじっと動かない

人がいますが、これは考える仕事ができる体勢ではありません。体が動かないので

頭が働かず、実はこれにより「考えようとしたけどアイディアが出なかった」と

言って、考える仕事を敬遠してしまう人も多くいます。後述しますが、

考えたことを図化したり明文化したりするためにはパソコンに向かって作業を

しなければいけなくなりますが、考える仕事そのものをする時は体は自由度を

持っていた方が良いのです。

営業マネージャーをはじめとする管理者は考えることが仕事の1つです。

自らの頭(脳)がどうしたら有効に働くようにできているのか、脳科学の

専門家になる必要はありませんが、その基本的なことは知っていると、考える仕事の

精度を高めることに役立ちます。

1-7.考えることが先か、行動が先か

「考えてばかりいないで行動しなさい」

「やってみなければ分からない。まずは行動しよう」

などという言葉を聞くことがあります。

しかし、営業マネージャーをはじめとする管理者には確実に次のことが言えます。

それは「考える(未来を想像する)ことが先、行動が後」です。

営業マネージャーをはじめとする管理者は、行動をしたことによる

失敗経験・学習経験は一般的には既に積んできています。管理者にはもう既に

練習という場面はなく、すべてが本番です。本番は成功する方が良いに

決まっています。もちろん成功しようと本番に臨み、それでもうまくいかない

ことはあります。しかしそれは練習で起こした失敗とは明らかに異なるものです。

成功する可能性を限りなく高めるため、行動する前に多くのことを

考える必要があります。

また、営業マネージャーをはじめとする管理者が取り扱うテーマは、関わる人数や

金額の規模的な観点からも、影響力が大きい仕事が数多くあります。

「やってみなければ分からない」では済まされないことも多いのです。

管理者の中には「計画実行」を苦手とする人がいます。その人が自らの計画実行の

苦手の克服のために「考えることばかりではなくて、行動することも意識しよう」と

意識付けすることはもちろん良いことです。しかし、営業マネージャーを

はじめとする管理者の本質的な話としては、間違いなく「考えることが先、

行動が後」です。

2.「考える」という仕事と他の管理者の仕事と役割の関係性

考える仕事は、営業マネージャーをはじめとする管理者の重要な仕事の1つですが、

他の管理者の仕事と役割とも密接に関係しています。ここでは他の

仕事と役割との関りを見ていきたいと思います。

2-1.経営者理解と考える仕事

ここまで何度も記載をしていますが、営業マネージャーをはじめとする管理者の

まず最初の仕事と役割は経営者理解です。では、経営者理解と考える仕事との

関係性はどうでしょうか?

経営者理解、すなわち経営理念やビジョンを理解するということになりますが、

「理解する」ということは、もう既に存在しているものをよく知るという意味が

含まれているので、これは考える仕事ではなく、どちらかというと勉強や分析に

近い内容であると言うことができます。

すなわち経営理念やビジョンは、明文化されているかどうかは別にして、経営者や

経営陣が既に持っているものです。それをよく理解することは、経営者理解に続く

仕事や役割を十分に果たしたり、何かを考える中で絶対に必要な材料になります。

ちなみにですが、経営者や経営陣は経営理念やビジョンそのものを打ち出さなければ

なりません。特にビジョンはおおよそ10年後を考えた大目標ということに

なりますが、この10年という遠い未来を想像するための「ビジョン思考」を行い、

ビジョンを構築することが求められます(ここでは営業マネージャーを

はじめとする管理者の仕事と役割を記載する場なので、ビジョン思考についての

詳細は避けます)。

2-2.経営戦略理解と考える仕事

経営戦略理解は3年~5年の方向性を理解するということになりますが、

「経営戦略理解」ということであれば、もう既に立案されている経営戦略を

よく理解するということになりますので、経営者理解に近いと言えます。

しかし、営業マネージャーをはじめとする管理者であるならば、

この経営戦略立案には、ぜひ経営者・経営陣と共に戦略立案メンバーに加わって

ほしいと思います。そのためには、3年~5年先の未来を想像するための

「戦略的思考」が必要です。

戦略的思考で大きく求められることは2つです。1つ目は

ビジョンと現実の整合性です。ビジョンを意識するあまり実現可能性のない

戦略を打ち出すことはNGであり、しかし現実を見るあまりビジョンの達成に

近づかない戦略は、そもそも戦略と呼びません。

2つ目は、1つ目のビジョンと現実の整合性を取るために必要なものでも

ありますが、5年後までの外部要因の知識量と正確な予測です。

5年という期間は自社の強みをさらに強くし弱みを克服すれば

いいかと言うとそうではありません。外部要因がどう変化するのかを

正確に予測し、自社を正しい方向に導いていくことが求められます。

ぜひ営業マネージャーをはじめとする管理者の皆さまにはこの経営戦略立案に

携われるよう、考えるという仕事のスキルを高めていってほしいと思います。

2-3.目標設定と考える仕事

単年の目標設定を考える、という領域からは営業マネージャーをはじめとする

管理者あるいは管理者候補の方が誰でも考える仕事を行うことが求められて

いきます。

有効な目標設定を考えるためには、「目標設定思考」という考え方が

できるようになることが求められます。成り行きはNGである、

しかしエベレスト的もNGである。組織や個人に対して成長を促すもので

なければならない、しかし到達可能である。この感覚やバランスが

要求される考え方ができなければいけません。

この後の計画立案でも記載をしますが、現在広く「考える技術」として

知られている論理的思考や課題解決思考などと呼ばれているものは、

そのほとんどが計画立案や進捗管理にて活用されるものです。しかし、計画立案や

進捗管理は何を基にして行われているのかというと目標設定(その目標設定は

経営理念やビジョン、そして経営戦略から決められているのですが)を基準にして

行われます。目標設定がある程度定まらなければ計画立案に進むことができません。

計画立案、その中でも特に大切な課題解決については膨大な量の考察を

行わなければなりません。1つ1つの課題をすべて細部まで検討し、

それを基に実行するかしないのかを決めていては時間がいくらあっても

足りません。目標設定思考は、ある程度アバウトな状態で、「おそらく目標設定は

これくらいでもチャレンジできるだろう」「過去の実績からまずはこの数字を

目標としてみて計画を考えてみよう」というように、1つ1つを細かく

考えなくてもいいように、すなわち計画立案で無駄なことを考えず効率的に

行うことができるようにするための考え方と言うこともできます。

目標設定がアバウトでも設定されるので、計画立案を始めることができるのです。

これを逆にしてしまう、すなわち計画立案から行ってしまうと、それは

今できることの積み上げとなり目標設定の原則が守られている目標が

設定できなくなってしまいます。

目標設定にはある程度のアバウトさ、具体策は今は分からないがここまでは

達成できるだろう、という感覚的なものが求められます。これが目標設定思考に

おいてとても大切なことであり、その精度は繰り返し目標設定を行うことに

よって、高めていかなければいけません。

2-4.目標共有と考える仕事

目標を共有するということは行動と言うこともできますが、どうしたら

最も有効な目標共有ができるのかを計画することは考えることでもあります。

また、目標共有には、「人の気持ちを想像する」という要素も多くなります。

どのような方法で目標を共有をしたらしっかりと目標を受け入れてもらい、

モチベーション高く目標を追うことができるのか?この想像力はとても重要です。

2-5.計画立案と考える仕事

計画立案は、そのすべてが「考える」仕事です。そして、前述にもある

論理的思考、課題解決思考などの考える技術の多くのものが、この計画立案を

行うために使われるため、「考える」ということがこの計画立案の部分に

フォーカスされることも少なくありません。

しかし、営業マネージャーの仕事と役割でもずっと触れてきましたが、計画立案は

目標設定がなければ発生すらしないし、その目標設定は辿っていけば経営理念や

ビジョンに行き着きます。課題解決思考や論理的思考というのはとても

重要なのですが、営業マネージャーをはじめとする管理者に求めらる

「考える」仕事全体としては、不足しているとも言えます。

計画立案の中でも特に大切なことの1つは課題解決です。課題とは、例えば

1年後に目標達成できていない時に起きている問題のことであり、

その問題が起きてもいないうちからこのまま進んだらその問題が起きるで

あろうことを予測し、そしてその問題が起きないように解決策を打っていく、

ということが課題解決です。この仕事すべてが未来を想像することであり、

すなわち「考える仕事」であるということです。

営業マネージャーをはじめとする管理者は、想像の世界ではたくさん

失敗してかまいません。しかし、現実の世界では失敗は極力避けなければ

なりません。しかし、どんなに想像力を働かせても予期せぬことが起き、

望んでもいない失敗をすることもあります。しかし、想像の世界では

成功することをイメージしきって実行に移すからこそ、うまくいかなかった時の

落胆や失望は大きくなるものです。そしてその落胆や失望を受け入れ、

また計画立案から全力で立ち向かうことにより、考える力が鍛えられて

いくのです。

2-6.計画実行と考える仕事

計画実行は、一生懸命考えて立案した計画を具体的に形にしていくもので

あると言えます。考えた(未来を想像した)後は、実行をしなければいけません。

実行がなければ文字通りその計画は、「絵に描いた餅」になってしまいます。

2-7.進捗管理と考える仕事

進捗管理は、現状認識(過去の分析)と計画修正(短期間ではあるが未来を

想像すること)が一緒に出現する仕事です。現状認識だけで終わって

未来を想像する(考える)仕事をしない、すなわち「数字が足りないから

頑張ろう」などと言っていては、営業マネージャーをはじめとする管理者が

考える仕事を行っているとは言えません。

さらに、進捗管理は時間がないことが多いので、営業マネージャーを

はじめとする管理者には考えるスピード、瞬発力も求められてきます。

繰り返し考え、そしてスピードを意識して考えることにより、同じことを

考えるにもそのスピードを上げていくことが必要です。

2-8.目標達成と考える仕事

目標達成(目標未達成)が近づく期の後半半年や3か月は、その期の

大詰めを迎えると共に次の期の目標設定と計画立案の同時並行となります。

来期に向けた考える仕事と今期の目標達成のための計画実行や進捗管理を

同時に行うことになりますが、営業マネージャーをはじめとする管理者は

これらの仕事をしっかりと棲み分け、短期の未来を考えるのか

長期の未来を考えるのかなど、考える時間軸も行き来をする必要があります。

3.人の気持ちを想像する仕事

前述にもあるように考える仕事には2つあり、

「未来を想像する仕事」と「人の気持ちを想像する仕事」です。

そして、この2つを合わせると「未来の人の気持ちを想像する仕事」という

ことになり、これは考える仕事の中でも最上級の仕事と言うことも

できるかもしれません。

3-1.人の気持ちを想像するとは?

人の気持ちを想像することそのものはそれほど難しくはありません。

例えば「この人はいま何を考えているのだろう?」

あるいは「この人はいまどのように感じているのだろう?」

と考えてみることです。

では、このような場合はどうでしょうか?

「東京都に住む20代の独身の男性は、どのような服を着たいと

思っているんだろう?」

これは、20代男性をターゲットにしたアパレルメーカーの

マーケティングと呼ばれるものになります。「マーケティング」と

言われると一気に格式が上がりますが、平たく言うとターゲットと

している層が共通して何を考えているかを想像する活動と言うことができます。

では、これはどうでしょうか?

「部下であるA君を仕事に動機づけさせるために、どのような言葉を

かけるべきだろう?」

人を教えることにおいて重要項目の1つである動機づけには、

相手の気持ちを想像してどのような言葉をかけたり、行動して見せたり

することがいいのか?ということを数多く考えることが発生する仕事になります。

このようなことから、人の気持ちを想像することはやはり営業マネージャーを

はじめとする管理者にとって、やはりとても重要な仕事なのです。

3-2.人の気持ちを想像することを教わっているのか?

人を教える、のパートでも書きましたが、私たちは人の気持ちを想像する、

ということについて、ほとんどの人が十分に教えてもらったことがありません。

実は、人の気持ちを想像しなさいという教育は幼稚園・保育園では見られます。

園児どうしが物の取り合いをしたりけんかをしたりした時に、先生が

「○○ちゃんはいまどんな気持ちだと思う?」というように質問したりすることは

よく見られます。しかし、このような教育も小学校にあがるとほとんど

無くなるように思います。

そして、人の気持ちを想像するということにおいて家庭ならびに幼稚園・保育園で

よく聞かれる、「自分がされて嫌だと思うことは相手にもしないように」という

ものがありますが、これはよくよく見ると間違っています。正しくは

「相手がされて嫌だと思うことを相手にはしない」のはずです。自分が

欲しくなくても市場で大ヒットしている商品・サービスはたくさんあります。

自分が欲しくないからと言ってその商品をリリースしないのであれば、

それは大きな収益の機会を逃すことにも繋がりかねません。

このようなことを見ても、人の気持ちを想像するということについても、

私たちの多くは十分な教育を受けていません。しかし、営業マネージャーを

はじめとする管理者にとってこの仕事はとても重要であり、

何としてもできるようにならなければいけません。

3-3.人を教える仕事と人の気持ちを想像する仕事

人を教える仕事は営業マネージャーをはじめとする管理者の逃れることができない

仕事ですが、この仕事は人の気持ちを想像する仕事と常に隣り合わせです。

人を教える、のパートでも数多く書きましたが、管理者が教えなければいけないのは

機械ではなく人です。人は心や気持ちを持っています。同じ仕事をするにしても、

気分の良し悪しで成果は2倍にもなるし半分にもなります。

「昨日はこのような成果だったので、今日はどのような気持ちなのだろうか?」

「今日の朝はこのようなことを言っていたが、何を考えて言ったのだろうか?」

「明日の会議で何と言葉をかけたら、最もモチベーションが上がるのだろうか?」

管理者が人に関わることを考える時、考えることは限りなく膨大になります。

機械はボタンを押せば動くかもしれませんが、人を動かすにはその過程が

途方もなくなるくらい複雑です。スキルや技術を伝えるだけでは人は動きません。

人を動かすには、その心や気持ちに働きかけることが必要です。

しかし、これも人を教える、のパートでも書きましたが、人は根本では

ある程度共通の性質も持っています。「人に感謝されたら嬉しい」

「今よりも少しでも良くなりたい」などは、多くの人が持つ代表的な

共通の想いです。このような気持ちは持っているということを軸にして、

管理者としてメンバーや部下の目標達成や育成に取り組んでいくしかありません。

4.考えるという仕事をできるようになるためには

「考える」仕事は、営業マネージャーをはじめとする管理者にとって重要な仕事です。

管理者の仕事は多岐に渡りますが、今までも書いてきたように、

管理者は与えられている役割から逃げてはいけません。考えるということを

仕事であるとして受け入れ、苦手であれば少なくとも平均レベルまでは

できるようにならなければいけません。

しかし、そうは言っても私たちは体系的に「考える」という仕事を学ぶことは

難しい状況にもあります。そのような中でもどのようにしたら

考える仕事を身につけていくことができるのかを記載していきます。

4-1.考える時間を自分との約束としてスケジュールに組み込む

考えることを身につけていくためには、考えることを行動として

取り扱っていきます。まずは量を行い、その後に質を高めていくことが

オーソドックスな方法です。

考えることを仕事として捉え、自分との約束としてスケジュールに組み込み

考える仕事を行動として行っていきます。

何を考えればいいのか?と思われるかもしれませんが、

考える仕事は営業マネージャーをはじめとする管理者は数多くあります。

「どうしたら目標達成できるのか?」

「どうしたら部下に上手に仕事を教えられるのか?」など、

考えるテーマは尽きることはありません。

4-2.考えることに行動目標(時間)を設定する

それでもなかなか考えることの時間がなかったり、考えることの優先順位が

上がらないというのであれば(考えることの優先順位が上がらない、というのは

本来はおかしいのですが)、考えることに行動目標を設定するという

方法もあります。1週間に4時間は考える時間を確保する、などと決め

その行動を積み重ねられるように取り組んでいきます。

4時間考えたからといって何か良い案や結論が得られるとは限りませんが、

しかし4時間考えたという行動はするので、その良し悪しと改善策を考える

進捗管理には持ち込むことができます。得体のしれない考えるという仕事を

前に進ませることはできるのです。

考えることに対して習熟していないのであれば、何はさておきまずは量です。

量を行えば、質はある程度はついてくるようになります。

4-3.知識をたくさん得ること

考えることは未来を想像すること、人の気持ちを想像すること、という定義から

勉強して知識を得ることは考えることとは異なると記載をしました。しかし、

考えるにあたってその材料となるものは、過去に起きたこと、社外で起きている

ことをどれだけ知っているかがとても重要になります。

知識をたくさん得ることは考える仕事の質を高めるためにとても重要です。

そして、考えるために活用する知識を得る有効な方法は、

1つのことを深く追求することもよいのですが、それと共に広い分野の知識を

浅く広く知ることもとても大切です。営業マネージャーをはじめとする

管理者は、考えなければいけないテーマも多岐に渡ります。一見関係ないと

思われるような知識でも計画を作る時に参考になったりするときがあります。

分野を問わず広く浅く知識を得る習慣を持つことは、管理者の考える仕事において

必ずプラスに働きます。

4-4.ついでに考える技術を身に着ける

考えることと体を動かすことは一体である、考えるときは体を動かすことが

重要と記載しました。私たちは1日の生活の中で、実は頭をはたらかせて

考えることができる時間を多く持っています。歩いている時、電車に

乗っている時、車を運転している時、食事をしている時、歯を磨いている時、

お風呂に入っている時、布団に入って寝ようとしている時、朝目覚めた時、

休みの日にぼーっとしている時、などなどです。

そんな時まで仕事のことを考えたくないと言われればそれまでですが、

営業マネージャーをはじめとする管理者は頭を使って仕事をする必要があり、

その頭が回転する時は机に向かってじっとしている時ではなく、

上記のように適度に体を動かしたり自由度を持ってリラックスしている時

なのです。管理者として考える仕事をできるようになるためには、

ぜひついでに考える習慣を身につけるとよいでしょう。

4-5.考えたことを人に伝える

営業マネージャーをはじめとする管理者は考えることが仕事なのですが、

考えたことを自分1人だけで持っていればいいかというとそうでない時が

多くなります。

自らが考えたことを何かしら表現して、他者に伝える必要が出てきます。

その時は、口頭のみの伝達は極力避けるべきです。口頭のみの伝達は

正確な意思疎通において百害あって一利なしです。

自らの考えたことを伝えるには、図化する(絵を描く)ことと

明文化することが必要です。特に図化すること(絵を描く)ことは

重要で、文字情報だけでは到底伝達できない内容でも、絵を使えば

一瞬で考えたことが伝達することができます。

絵を描くということが得意な人は多くありません。資料に頑張って

絵を描きますが、上手に描けずに結局うまく考えが伝えられないということも

多く見られます。

しかし、今はインターネットが発達しています。課題や問題に直面したら

外部に答えを求めるのです。インターネットで画像検索すると、

考え方を表現するフロー図、チャート図、マトリクスなど、表現方法が

多数無料で落ちています。これらの画像を有効活用することにより、

デザインは素人でもある程度の図化の技術を手に入れることができます。

5.まとめ

考える仕事は営業マネージャーをはじめとする管理者にとってとても重要です。

そして、会社の役職は、未来を想像して考える期間の長い順となっています。

年齢順でも社歴順でもありません。すなわち、報酬についても未来を考える仕事に

取り組み、成果を出していく順番であると言えます。報酬を高くしたいと

思うのであれば、たくさん未来のことを考えるべきです。

営業マネージャーをはじめとする管理者は、考える仕事ができるようにならなければ

いけません。しかし、考える仕事が得意な人はそうそういません。管理者は

そこから逃げてはいけません。そのためには、たくさん考え、たくさん勉強し、

たくさん行動し、たくさん成功と失敗を繰り返し、またたくさん考えるということを

繰り返していくしかありません。

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