品質を問われるようになってきた昨今、品質管理(Quality Control)をテーマとした活動が企業内でも増えてきました。

QCとは?
QCとは「Quality Control」の略で「品質管理」を意味します。
元々は製造業において、頻繁に使われていた言葉です。
商品の品質は、使い手のニーズを満たすものであり、本来備えるべき特性を持っていなければなりません。
品質を担保するために、製造業では品質管理を専門で行う職種があるほどQCは重要事項になります。
世の中に不良品を出してしまうと、企業イメージが下がってしまうためQCに力を入れなければいけません。
QCテーマはどのように決める?
品質管理の役割には、品質をどう向上していくか?も含まれます。
品質向上を実現するために世界的に知られている手法として「QCサークル活動」があります。
これは、社員を少人数のサークルに分け、どうしたら品質向上につながるのか?業務工程において改善すべきことはないのか?について話し合い、実際に決めた改善活動を行うものです。
製造業においては、1960年代から取り入れられてきた活動ですが、近年は営業職でも導入されています。
営業関連のQCテーマにはどんなものがある?
製造業においてのQCテーマは決めやすいですが、商品を作ることのない営業関連のQCテーマは決めづらいのが現状です。
そこで、営業関連のQCテーマについてご紹介していきます。
新規開拓顧客からの受注率改善
新規開拓営業マンによくあるQCテーマです。現在の受注率を改善するために、新規開拓する顧客の質を改善すべきなのか、あるいは商談の質を上げるべきなのか、改善点はたくさんあります。
新規開拓営業の手法は属人化しやすいので、各営業マンの営業活動手法を共有した上で改善項目を見つけていきましょう。
顧客単価の改善
顧客単価を目標としている営業マンは少ないかもしれませんが、顧客単価を改善することで自身の売上アップにもつながります。
自社のサービスに付加価値を感じてもらえるかについて、売りのポイントを見直すことからはじめていきましょう。
顧客をいくつかの階層に分けて、売りのポイントを見直すとより改善精度が高まっていきます。
残業時間削減を目的とした業務効率改善
顧客に合わせた仕事を行う必要のある営業マンは、帰宅時間が遅くなりがちです。
資料作成やデータ収集など営業マンでなくても代替できる作業においては、営業事務などの内勤職に任せることで労働時間の削減につながります。
まずは、代替可能な作業を作業工数含めて洗い出し、業務依頼をスムーズに行えるフローを確立していきましょう。
実施前後での残業時間を比較し、さらなる改善点を見つけて実施するといったPDCAサイクルをうまく回せるとベストです。
QCテーマの共通項として、営業マンが抱える悩みに直結していることが挙げられます。
目標を定められている新規開拓数や売上数字だけでなく、残業が長いなどの環境面でも営業マンの悩みなら何でもQCテーマとなり得ます。
まとめ
今回は、営業関連のQCテーマにはどんなものがあるかご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか?営業関連のQCテーマは、営業マンの悩みを元にすることで決めやすくなります。
QCサークル活動を通じて、今まで以上に質の高い営業マンになることにつなげていきましょう!