会社の立ち上げ方法の一つに合同会社で立ち上げる方法がありますが、あまり聞き馴染みがないという声も少なくありません。
合同会社での起業には一体どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか？
現在は株式会社での起業が一般的ですが、他の選択肢も理解し、納得した上で決めたいものです。
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完全無料！合同会社で起業するメリット
合同会社で起業するメリットには主に次の3つがあります。
- 会社設立にかかる費用を抑えられる
- 定款の認証が必要ない
- 法人による節税の恩恵を受けられる
メリットについてそれぞれ解説していきます。
会社設立にかかる費用を抑えられる
合同会社で起業するメリット1つ目は、会社設立にかかる費用を抑えられることです。
一般的に株式会社の設立には約25万円前後の費用がかかりますが、合同会社では約10万円前後で済みます。
理由は定款認証が不要だからです。
定款の認証料は5万円なのでこれだけの金額が抑えられるのは大きいでしょう。
また、登録免許税も株式会社と比べて10万円ほど安く済む場合が多いため、設立にかかる費用を抑えられるのは合同会社で起業する際の大きなメリットです。
定款の認証が必要ない
合同会社で起業するメリット2つ目は、定款の認証が必要ないことです。
こちらは先述の通りですね。
定款の認証料がかかりませんし、手続きが要らない分早く会社を設立できます。
法人による節税の恩恵を受けられる
合同会社で起業するメリット3つ目は、法人による節税の恩恵を受けられることです。
合同会社はいわゆる法人の形態の一つであるため、経費として認められる費用の範囲が広く設定されています。
個人事業主よりも税金面では有利になる場合が多いため、法人による節税のメリットが受けられるのは合同会社の良いところです。
合同会社で起業するデメリット
合同会社で起業するデメリットには主に次の3つがあります。
- 株式会社と比較して社会的信用が得にくい
- 資金調達の手段が限られる
- 事業譲渡や事業承継がしづらい
デメリットについてもそれぞれ解説していきます。
株式会社と比較して社会的信用が得にくい
合同会社で起業するデメリット1つ目は、株式会社と比較して社会的な信用が得にくいことです。
基本的に合同会社の知名度は株式会社と比べて低く、合同会社=小規模な事業会社というイメージを持たれている方も少なくありません。
株式会社であれば知名度も高く、ある程度スケールのある会社だと錯覚してもらいやすいため、社会的信用の低さは合同会社のデメリットと言えるでしょう。
資金調達の手段が限られる
合同会社で起業するデメリット2つ目は、資金調達の手段が限られることです。
こちらも株式会社との比較になりますが、合同会社では株式を発行して出資を求めることができません。
株式会社のように上場する仕組みも存在しないため、会社を大きくしていくつもりならばデメリットと言えるでしょう。
ただ、組織変更の手続きによって合同会社から株式会社への移行も可能なため、過度な心配は不要です。
事業譲渡や事業承継がしづらい
合同会社で起業するデメリット3つ目は、事業譲渡や事業承継がしづらいことです。
たとえば、事業譲渡の主な手法に株式譲渡があります。
株式譲渡では譲渡制限が掛けられている場合を除き、スムーズに株式の移転が可能です。
従業員や役員、取引先などに対して個々から同意を受ける必要がありません。
しかし、合同会社の場合は社員全員の同意が原則になるため事業譲渡や事業承継が難しくなる点は注意しておきましょう。
まとめ
今回は合同会社で起業するメリット・デメリットについてご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか。
合同会社で起業することで必要な手続きやコストを減らせるというメリットがあります。
一方で株式会社と比べて社会的信用が得にくいことや株式市場に上場できないことは多くの人にとってはデメリットの方が大きく感じるかもしれませんね。
