近年、ベンチャービジネスが盛んな土地としてアメリカ・カリフォルニア州にあるシリコンバレーが注目を集めています。
起業家がこぞってシリコンバレーでの起業を理想として掲げ渡米しているのです。
実際のところシリコンバレーでの起業成功率は高いのでしょうか？
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完全無料！シリコンバレーでの起業成功率は何%くらい？
アメリカ・カリフォルニア州にあるシリコンバレーは、起業家が世界中から集まるスタートアップのメッカと言われています。
シリコンバレーにはビジネス視察や留学で訪れる日本人は毎月200人を超えるといいます。
シリコンバレーに本社やビジネス拠点を置き、事業をスタートしたいと考えている起業家も日本にも多いようですね。
しかし実際のところ、シリコンバレーでの起業成功率はどのくらいなのか。
結論から申し上げますとシリコンバレーでの起業の成功率は数値で表すことができませんでした。
そのため、指標となりそうなデータとシリコンバレー起業の実態を詳しくご紹介したいと思います。
アメリカの起業家養成スクール『Yコンビネーター』の創業者であるポール・グレアム氏によると、起業で成功する確率はなんとたったの7パーセント。
93%は起業しても失敗してしまうんだそう。
よく「起業は9割近くが失敗する」という話を聞きますが、実態に近い表現なのでしょう。
起業自体の成功確率は7パーセントということですが、シリコンバレーでの起業の実態はどうなのでしょうか。
シリコンバレーのトップベンチャーキャピタリストであるビノッド・コースラ氏は｢シリコンバレーで実際に活躍しているキャピタリストは1割｣と言及しています。
それほどシリコンバレーで起業し成功を収めることは難しいということがわかりますね。
そこでここからはシリコンバレーでの起業が難しい理由を2つご紹介したいと思います。
1.シリコンバレーはコストがかかる
シリコンバレーでの起業で一番ネックになるポイントは事業や生活にコストがかかりすぎる点だと言えます。
シリコンバレーは魅力的なITの地域であり、ベンチャービジネスのメッカと言われているため、この地域に多くの企業や起業家が殺到していて住宅価格が近年高騰しています。
シリコンバレーのワンルームの相場は約15万〜20万円。
家族で移住となると家賃30万円以上の住宅を借りなければ普通の暮らしができないとされています。
また、シリコンバレーではビジネスを大きくするために人を雇用しようと思った時人件費がとてつもなく高くつきます。
日本は東京でも年収400～600万円あたりで優秀な人材を捕まえることができますが、シリコンバレーでは年収1500万円クラスは出さないと優秀な人材を雇うことはできません。
シリコンバレーの平均給与は日本の約2〜3倍となっていて、雇用の際大きな壁となってしまうのです。
前述したように住宅価格が高騰していて雇われる側の人間もそのくらいの給与がないと生活をしていくことが難しいことが背景として挙げられます。
2.現地のコミュニティーに入りにくい
日系企業や日本の起業家がシリコンバレーでなかなか成功できない最大の理由は現地のコミュニティーに入り込むことができないためと言われています。
シリコンバレーはベンチャービジネスのメッカ。
他国からきた人間とビジネスをすることも多く、現地の人のコミュニティの門戸は広いように感じますが、現実はそのイメージとは逆で、シリコンバレーには村社会のような性質が残っているんだとか。
そのためなかなか外部から来た人間が打ち解けられず、コミュニティーにうまく参入できないことでビジネスチャンスを逃してしまうんだそうです。
シリコンバレーの現地コミュニティーにうまく溶け込みビジネスを成功させるためには流暢な英語が話せるだけでなく、その英語を使ってビジネスについての柔軟なトークができる、ITに関する知識が深く向こうのビジネスマンたちの専門性の高い会話についていけることなどが求められるようです。
シリコンバレーで実際に起業した方のリアルな声
ここからはシリコンバレーで実際に起業した方のリアルな声をご紹介したいと思います。
ご紹介するのは戸村 光さん。
1994年生まれ、2020年現在26歳です。
戸村さんは偏差値の高い関西有数の進学校へ通っていましたが、高校卒業後日本ではなくアメリカの大学に進むことを決意。
オキュラスの創業者パルマー・ラッキーやStripeの創業者ジョン・コリソンといったシリコンバレーで起業している人たちに憧れ、このように海外で活躍している起業家のことを知れば知るほどシリコンバレーでビジネスに挑戦してみたいと思うようになったんだそうです。
親や先生には強く反対されたそうですが、自分の意志を貫き2013年8月に渡米。
その後カリフォルニア州立大学に進学しました。
シリコンバレーで目にして驚いたのはたくさんのホームレスの姿だったそうです。
25歳から30歳辺りの年齢のホームレスが多く、おそらくほとんどが元起業家もしくは現起業家のホームレスばかりだったんだそう。
このことからもシリコンバレーで起業し成功することの難しさが想像できますね。
猫の手でも借りたいほど忙しいスタートアップ企業とインターンシップ先を探している留学生をマッチングするサービス｢シリバレシップ｣を活用し、学生の間にシリコンバレーのコミュニティにうまく参入できた戸村さん。
現地での経験を通して、シリコンバレーで成功するためには現地のコミュニティに入ることが大切であるということ、日本人がそこに入り込むことの難しさを実感したそうです。
戸村光さん「18歳で渡米、ホームレス。シリコンバレーで僕が生き残った方法」
まとめ
今回は、シリコンバレーでの起業成功率は何%くらいなのかについて解説いたしました。
いかがでしたでしょうか。シリコンバレーでの起業の成功率は数値で表すことができませんでしたが、起業自体の成功確率は7パーセントと言われています。ビノッド・コースラ氏は｢シリコンバレーで実際に活躍しているキャピタリストは1割｣と言及しており、シリコンバレーでの起業はなかなかに難易度が高いものだとわかりますね。シリコンバレーで起業した方の実際の声もまとめておりますので、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
