起業家が直面しやすい８つのトラブルと対策！事前にリスクを知って備えよう

起業を目指し準備を進めていると、やってみたいことやアイディアが次々と浮かんだり、まだ見ぬ未来にワクワクする反面、「どんなリスクがあるのだろう」「トラブルが起きたらどうしよう」と不安になる瞬間もあると思います。

「何となく想像はしているけど、具体的にどのようなトラブルに気をつければいいのか」
「起業後の失敗談を見て不安ばかり募るけど、どのように防げばいいのか知りたい」

という方も多いのでは？

実際、起業後は想定していないような困難やトラブルが起こることがあります。
しかしあらゆるトラブルについて事前に把握しておくことで、万一の際も冷静に対処しやすくなります。

そこで今回は、これから起業しようと考えている方やリスクについて知っておきたいという方に向けて、よくあるトラブルの具体例と対処法をわかりやすく解説します。

 

起業家が直面しやすい8つのトラブルと対策！

ここからは早速、起業家が直面しやすいトラブルと対策について8つの項目にわけてご説明したいと思います。

資金繰りが厳しくなる

起業初期に最も多いのが、資金繰りや資金の流れが乱れてしまうトラブルです。
「ランニングコストの出費が大きく、資金が足りなくなる」など収支が見合わなくなってくることや、「入金日よりも支払い日が先に来て支払えなくなる」といったように、売上が立っていても入金が遅れたり支出が先行したりすると、資金不足となり対応に追われることがあります。

原因は 資金計画の甘さや入出金のタイムラグを想定していないこと、固定費の負担が大きいことなどです。

【対策】

• 月単位でのキャッシュフロー管理を徹底する
• 最悪の場合半年間無収入でも破綻しないよう起業資金を確保しておく
• 補助金・融資制度を事前に調べておき、必要時に備える

顧客とのトラブル

商品へのクレーム、サービス内容の説明不足や、契約後のキャンセルなど、顧客との間に思わぬトラブルが生じるケースは少なくありません。
起業初期はいかに顧客との信頼関係を築き上げるかが大事であるにもかかわらず、顧客とトラブルが起きてしまうきっかけは案外多いので注意が必要です。

原因としては商品やサービスの説明不足やお互いの 認識のズレ、契約の見落としや不適切な対応などが挙げられます。

【対策】

• 契約や合意事項を必ず文面に残す
• 内容や納期は契約前に丁寧にすり合わせる
• トラブルが起きた際の対応をマニュアル化しておく

外注先や委託先とのトラブル

業務の一部を外部に依頼した際、納期に間に合わない、想定と違う仕上がりになったなどのトラブルが発生することがあります。
特にスタートアップ時はこちら側の準備や指示の出し方が定まっておらず、認識に違いが生じやすいです。

原因は依頼時の条件の曖昧さ、コミュニケーション不足、契約の抜け漏れなど。

【対策】

• はじめに内容やスケジュールを明確に伝える
• 契約書または業務委託書を必ず作成する
• まずはテスト的に依頼し相性や品質を確認してから本依頼する

パートナーとの不和

起業後、共同出資者やビジネスパートナーと方向性や価値観がずれてくることはよくあります。
お互いに意見を出し合い、建設的な話し合いができているうちは良いですが、感情的な対立や法的手段を取らざるを得ない状況まで発展すると、事業そのものがストップしてしまう可能性があるため、早めの対処が必要です。

原因は役割や責任の所在の不明確さや価値観の違い、金銭感覚のすれ違いなどが考えられます。

【対策】

• 「誰がどこまでの役割を担うか」「報酬や権限の範囲」を明文化しておく
• 定期的に話し合える場を作り価値観のズレを放置しない
• 万一分裂した場合に備えてルールを決めておく

法律・税務まわりの落とし穴

起業すると開業届や確定申告、契約書の作成、個人情報保護など、法律・税務に関する対応が数多くあります。
うっかりミスが後々会社として致命的な問題につながるケースもあるため、落とし穴に注意しなければなりません。

原因は法務や税務への 知識不足、対応漏れや専門家に相談しないことなどです。

【対策】

• 税理士・行政書士・社労士など、分野ごとの専門家と連携
• 自分でやる場合は必要な知識を確実に身につける
• 契約書はテンプレートに頼らずプロのチェックを入れる

起業初心者を狙った詐欺や悪質な勧誘

起業家関連のセミナーや異業種交流会はプラスの側面も多くありますが、中には悪質な勧誘や詐欺まがいの団体も混ざっているので注意が必要です。
特に起業して間もない頃は経験や知識不足から言葉巧みに騙されることがあるため警戒しておきましょう。

原因は情報の見極め不足、急な儲け話や怪しい話に乗ってしまうことなど。

【対策】

• 信頼できる情報源かを確認し、専門家に相談する
• 「すぐ儲かる」「誰でもできる」など怪しい話は慎重に
• 契約前に契約内容を十分理解し不明点は必ず確認する

SNSやネットでの信用リスク

SNSやネット社会である現代。良い情報だけでなく悪い情報も一気に広がります。
ちょっとした言葉選びや対応の悪さがSNSで拡散され、企業イメージや起業家個人の信頼を損なうことがあります。

原因は発信内容の確認不足、不適切な対応、スタッフの教育不足などが挙げられます。

【対策】

• SNSでの発信は慎重に、問題や誤解がないかチェック
• クレーム対応はスピード感と誠意を持って行う
• 顧客データや個人情報の管理を徹底し、スタッフ向けに社内ルールを作る

まとめ

起業にはリスクがつきものですが、事前にどのようなトラブルが起き得るか知っておくだけでも動揺せずに冷静に対応することができます。
それでも完璧を目指すことは難しく、起業には困難があるものですが、会社と自分を守れるよう可能な限り準備し、相談できる人とのつながりを持っておくことが大切です。
トラブルを恐れるよりも、起きる前提で仕組みを整えておくようにしましょう。

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