できない営業ほど安請け合いをしてしまって損をする、ということがありますね。
「他社と相見積もりを取られたので契約を勝ち取るために値下げした」「この資料明日までに作ってもらえない?と頼まれて仕方なく引き受け残業した」というように営業が安請け合いをしてしまうシチュエーションは顧客から社内からと様々ありますが、なぜ営業は安請け合いをしてしまうのでしょうか?

なぜ営業は安請け合いしてしまうのか?
安請け合いをしてしまう営業の特徴には以下のようなものがあります。
- お人好し
- 人から嫌われるのが怖い
- 楽観主義者
なんでもいいよいいよと引き受けてしまう「お人好し」は安請け合いをしてしまいがちな人の特徴で一番当てはまりますね。
お客様から自分の仕事と関係ない頼まれごとをした時も「いいですよ」と言って自分の時間を割いて付き合ってしまうことも。
これが慢性化するとお客様にとってただの「御用聞き」になってしまい、仕事につながらないことばかり頼まれる都合の良い人になってしまいます。
また「人から嫌われるのが怖い人」は、断ったら嫌われてしまうのではないかと思い断る勇気がなく、渋々安請け合いをしてしまいがち。
特に社内での人間関係を壊さないようにと無理な頼まれごとも引き受けてしまう傾向があります。
さらに「楽観主義者」も安請け合いをしがちです。
自分の力量や時間の余裕があるかをあまり深く考えず「まあ多分できるだろう」と楽観的にとらえて引き受けてしまい、後から苦労します。
営業が安請け合いをしてしまわないために
営業さんが顧客や社内の人間から安請け合いをして困らないために、以下の考え方を身につけましょう。
断る=嫌われることではないと理解する
先ほども申し上げたように、安請け合いをしてしまいがちな人は断ると嫌われてしまうのではないか、と思う方が多くいます。
しかし、実際一つ頼まれごとを断ったからと言って嫌われることはありません。
自分自身に置き換えて考えてみてください。
人に物を頼んだ時「ごめん、ちょっと忙しいからできないや」と断られたところで「あーそっかそっかごめんね、別の人探してみるわ!」で終わりますよね。
断られたからと言ってその人のことを嫌いになることはまずないはずです。
時には断捨離も必要
あまりに自分に頼み事ばかりしてくる人やお客様がいたらいっそ断捨離してしまう勇気も必要です。
あまり考えたくないものですが物事を頼んでくる人の中には「頼みやすいから」「あいつは断れないから」と心の中で思って自分に集中攻撃をしている人もいます。
自分自身の時間や労力を大事に考え、そうした考えが透けて見えるような人がいたら断捨離してしまうのも安請け合いのループから脱出する一つの手です。
仕事につながらないのにずっと頼み事ばかりをしてくるお客様がいるという場合も、どこかで見切りをつけて断るようにしなければ本業にも支障が出てきます。
見込みのないお客様の御用聞きにならないよう注意しましょう。
まとめ
今回はなぜ営業が安請け合いをしてしまうのかという理由や、安請け合いをしてしまわないための考え方についてご紹介いたしました。安請け合いをしてしまう人はお人好し、嫌われるのが怖い、楽観主義者であることが多いようです。人の頼まれごとを聞いてあげる親切心はもちろん素敵ですが、あまりに引き受けてしまうと自分自身が苦労することになるので適度に断る勇気や判断が必要となります。中にはあなたが断れないことをいいことに頼み事をしてくる人もいますから、見極めて断捨離する姿勢もあるといいかもしれません。