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100年に渡る「チャレンジ精神」が企業を成長へ導く | 隣の新規開拓物語vol.8

今回の記事は、東京都墨田区にある株式会社モリセイの取り組みについて取材を行ってきましたので、その内容をテーマとして扱いたいと思います。

モリセイ

 

【事業内容】ゴム・樹脂製造のエキスパート達が集結した高い技術力を持つ歴史ある企業

まずは今回の取材対象となっている株式会社モリセイがどのような会社で、どのような事業を行っているか、そして現在の営業活動の様子を紹介したいと思います。

 

株式会社モリセイについて

株式会社モリセイは東京都墨田区にある会社で、先代の社長が大正7年に長靴の製造会社として創業してから、現在では主にゴム・樹脂加工業務を中心に行っている会社です。

本社は東京都墨田区に事務所を構えており、顧客から受注した製品を実際に作っている工場は秋田県と茨城県にあります。

 

事業内容

もともとは創業以来、時代のニーズと共に、ゴム長靴・家電部品・工業用品・自動車部品始め、さまざまな産業を支えてきました。現在はゴム・樹脂加工事業を主な事業として行っております。

特に自社内にてゴムの配合・設計・混練までを行い、お客様の要求スペックに応じたゴム素材を開発しています。また、ゴム成形において精度の求められる小さな電子用ゴム部品や、自動車の外装部品に用いられる長尺ゴム製品まで多種多様な製品を開発してきました。

現在、株式会社モリセイでは既存顧客への営業回りだけではなく、新規開拓営業も実施しており、ゴムやプラスチックを素材とする部品や製品を作りたいと考えている多種多様な産業に対して、積極的にアプローチを行っています。

 

新しい分野の開拓を目指すも、社内にノウハウが無いため行き詰まった

株式会社モリセイの毛利社長は、現在の自動車関連業を中心とした収益構造を、その収益は維持しつつ第2、第3の柱となる事業を作っていきたいと考えていました。そのため、自社で新しい分野を切り開く新規開拓営業を行わなければならないと考えました。

しかし、長い間既存顧客のルート営業中心に行ってきたため、新しい分野の開拓を行うと言っても、具体的に何をすれば良いか分からない状態でした。

また、営業の新入社員への教育方法は、いわゆる「背中を見て学べ」という状態だったため、新人の教育体制が仕組み化できていないことも課題として挙げられました。

 

新しい分野を開拓する営業人員の採用を決断!

新しい分野を開拓しなければいけない、しかしそのやり方は分からない。他の多くの会社が抱えているこの問題をモリセイ様も抱えていました。しかし、毛利社長がここで取った行動は、少し他の会社とは違う行動でした。

それは、まず新しい分野を開拓する営業人員の採用に踏み切りました。一般的なセオリーは、新しい分野の開拓には社長様や既存社員で取り組み、ある程度の形が見えてきてから、新しい人員を採用してその仕事にあたらせる、というものだと思います。

しかし、毛利社長はそのような取り組みでは事態は動かない、そのような取り組みは行ってきたが、結局は既存事業の忙しさに負けて新しい分野の開拓の取り組みは中途半端に終わってきたということを強く思っており、まずは新しい分野の開拓を行う人員を採用し、半ば強制的にその仕事を作っていかなければいけない状態を自らと既存社員に課しました。

 

なぜまだ形になっていない新しい分野の仕事をする人員を採用できるのか?

新しい分野の開拓を使命として持った2名の新しい営業担当者は、もちろん既存の仕事も手伝いはするのですが、そのために採用をされたメンバーではありません。日々毛利社長と相談しながら、どうしたら新しい分野の仕事を増やせるのか?そのために何をしなければいけないのかを話し合い、手探りながらも実行を重ね、着実に前に進んでいます。

ここで着目をしたい点は、なぜまだ形になっていない新しい分野の仕事をする人員を

採用できるのか?なぜこの行動を取る会社が少ないのか?ということです。

新しい事業そのものは形になっていません。ということは、この事業は収益をまだ生むことができません。そこに対して人員を採用するのですから人件費はかかります。会社全体が赤字になってはいけないので、その人件費はどこから出るのかというと、既存の事業から出ることになります。多くの会社がこの採用の決断をすることができない理由は、まさしくここにあると考えられます。収益を生むことができない事業に人員を増やすことができるだけの十分な利益を、既存事業で生み出すことができていなければ、この決断をすることができません。

モリセイ様はゴム製品の製造技術、製造過程におけるプロセス構築、正確な原価計算、営業担当者の付加価値の高さや効率性、お客様の声を聞き自社の改善に活かす姿勢などをしっかりと構築していることにより、既存事業からの利益を最大化しています。新しい分野への取り組み方法が素晴らしいことの土台として、既存事業やお客様に対する取り組みもまた素晴らしいものがあります。

 

IB’sEYE:伝統の「チャレンジ精神」が歴史ある企業を創り上げた

株式会社モリセイは創業から一貫してゴム・樹脂製造を行ってきた歴史ある会社です。毛利社長は言います。「今は新しい分野への参入に苦労しているが、歴史を見れば弊社も新しい分野への参入を繰り返してきて今がある。自動車分野だって当時は新分野だった。先人はチャレンジを繰り返してきた。だから我々だってチャレンジしなければいけない。」

毛利社長のチャレンジ精神も、取り組んだ仕事に真摯に取り組む姿勢も、株式会社モリセイの企業文化として、脈々と受け継がれていることを感じます。そして、今までがそうだったように、現在のメンバーの皆さまがこれからも必ずや新しい分野を切り開き、新たな歴史を作っていくのではないかと思います。

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