ソフトウェア業界において、開発力や技術力は高いものの、営業リソースの不足や
新規顧客開拓の難しさに直面している企業は少なくありません。
特にIT・SaaS・システム開発分野では、専門性の高い商材を適切に説明し、顧客の
ニーズを引き出せる営業人材の確保が大きな課題となっています。
営業代行サービスを活用することで、即戦力となる営業リソースを確保し、効率的な
顧客開拓が可能になります。
本記事では、ソフトウェア業界に精通した営業代行会社15社の特徴や実績、選び方の
ポイント、そして導入時の注意点まで詳しく解説します。
IT・SaaS・システム開発に強みを持つ営業代行会社15選
アイランド・ブレイン

IT・ソフトウェア業界評価の高い営業代行サービスを提供する企業です。
技術的な理解が求められる商材でも、専門知識を持った営業担当者が丁寧にヒアリング
を行い、顧客のニーズに合わせた提案を実施します。
リスト作成からテレアポまで正社員で一貫したサポート体制が強みです。
主な実績と成功事例
クラウドサービスを提供するスタートアップ企業に対して、3ヶ月で150社への
新規アプローチを実施し、30件の商談を創出。
そのうち6社と契約締結に至り、月間売上を前年比200%増加させた実績があります。
また、システム開発会社向けには業界特有の商習慣を理解した提案により、多数取引開始を
実現しています。
セールスドライブ

SaaS企業向けの営業支援に定評があり、インサイドセールスとフィールドセールスの
両面からサポートを提供します。
データドリブンなアプローチで、営業活動の可視化と改善提案を継続的に実施することが
特徴です。
エフ・コード

IT商材に特化した営業代行会社として、技術的な知識を持つ営業担当者が在籍しています。
システムインテグレーターやソフトウェアベンダーへの営業実績が豊富で、長期的な
パートナーシップ構築を重視したアプローチが評価されています。
EBAテック

エンタープライズ向けのIT営業に強みを持ち、大手企業への新規開拓実績が豊富です。
決裁者へのアプローチ方法や稟議プロセスへの対応など、BtoB営業の複雑な
商談プロセスをサポートします。
3MA

マーケティング視点を取り入れた営業代行サービスが特徴です。
リード獲得から育成、商談化までの一連のプロセスを設計し、デジタルマーケティングと
連動した営業活動を展開します。
セレブリックス

営業代行業界の大手企業として、幅広い業界での実績を持ちます。
IT分野においても多数の支援実績があり、営業プロセスの設計から実行、改善まで
包括的なサービスを提供しています。
コンフィデンス

中小企業向けのIT営業支援に注力しており、予算に応じた柔軟なプラン設定が可能です。
スタートアップやベンチャー企業の営業立ち上げ支援の実績が多数あります。
ジャパンプ

テレアポに特化したサービスを提供し、高い架電品質とアポイント獲得率が強みです。
IT商材の特性を理解したトークスクリプト作成により、効率的なアポイント獲得を実現します。
スタジアム

営業戦略の立案から実行までをワンストップで支援します。
特にSaaS企業のカスタマーサクセス領域での支援実績が豊富で、既存顧客のアップセルや
クロスセルにも対応しています。
エグゼクティブ

経営層へのアプローチを得意とし、大型案件の獲得実績が豊富です。
エンタープライズ向けのソリューション営業において、長期的な商談プロセスを
サポートします。
アズ

地方都市を含めた全国対応が可能で、地域密着型の営業活動を展開します。
地方企業へのIT導入支援実績が多く、地域特性を理解した提案が強みです。
ambient

スタートアップ企業向けの営業支援に特化し、限られた予算内での効果的な営業活動を
設計します。
初期フェーズの企業に最適なサービス設計が評価されています。
BCC

大手企業向けのソリューション営業に強みを持ち、複雑な組織構造への対応力が高い
企業です。
長期的な関係構築を前提とした提案型営業を実施します。
オール

IT業界での長年の実績を持ち、幅広い商材に対応可能です。
テクノロジートレンドへの理解が深く、最新のIT商材でも適切な営業アプローチを
提案します。
ネオキャリア

人材サービス大手が運営する営業代行サービスで、豊富なネットワークを活用した
新規開拓が強みです。
IT業界でも多数の支援実績があり、安定したサービス提供が期待できます。
IT・SaaS・システム開発に強い営業会社はどう選ぶ?

営業代行会社を選ぶ際には、以下の5つのポイントを重視することで、自社に最適な
パートナーを見つけることができます。
業界での確かな実績を持っている
IT・ソフトウェア業界での営業実績が豊富であることは、最も重要な選定基準です。
過去の支援実績や成功事例を確認し、自社と類似した商材やターゲット層での経験が
あるかを確認しましょう。
実績のある会社は業界特有の商習慣や意思決定プロセスを理解しており、効果的な
営業活動が期待できます。
担当者が専門知識を有している
ソフトウェア業界の商材は技術的な説明が必要となるケースが多いため、担当者が
IT知識を持っていることが重要です。
クラウド、AI、セキュリティなどの専門用語を理解し、顧客の課題を技術的観点から
把握できる人材が配置されているかを確認しましょう。
開拓したいエリアをカバーしている
営業活動を展開したいエリアに対応可能かどうかも重要な判断基準です。
全国展開を目指すのか、特定地域に集中するのかによって、選ぶべき会社は変わります。
対面営業が必要な場合は、拠点の有無や対応エリアを事前に確認することが必要です。
自社の課題に最適化したサービスを提供している
リード獲得、商談化、クロージングなど、自社が抱える営業課題のどの部分を
サポートしてほしいのかを明確にし、それに対応できるサービスを提供しているかを
確認しましょう。
包括的な支援が必要なのか、特定の工程のみの支援で十分なのかによって、最適な会社は
異なります。
費用対効果が高い
単純に料金の安さだけでなく、投資に対してどれだけのリターンが期待できるかを
評価することが重要です。
成果指標や報酬体系を確認し、自社の予算と目標に照らし合わせて判断しましょう。
初期投資が高くても、長期的に見て高い成果が得られる会社を選ぶことが賢明で
営業代行の報酬相場

営業代行サービスの報酬体系は、主に3つのパターンに分類されます。
それぞれの特徴を理解し、自社の状況に適した形態を選択しましょう。
固定報酬
月額固定の報酬体系で、活動量に関わらず一定の費用が発生します。
相場は月額30万円〜100万円程度で、人員の稼働時間や提供サービスの範囲によって
変動します。
予算管理がしやすく、継続的な営業活動を安定的に委託したい場合に適しています。
成果報酬
アポイント獲得や契約成立などの成果に応じて報酬が発生する形態です。
アポイント1件あたり1万円〜3万円、契約1件あたり売上の10%〜30%が一般的な相
場となります。
初期投資を抑えられるメリットがありますが、成果が出ない場合でも一定のコストは
発生する可能性があります。
固定報酬+成果報酬
基本の月額費用に加えて、成果に応じた報酬を上乗せする形態です。
月額20万円〜50万円の固定費に加え、成果報酬が発生します。
安定した活動量を確保しながら、成果に対するインセンティブも設定できるため、
バランスの取れた報酬体系として多くの企業で採用されています。
営業代行が提供する主なサービス

営業代行会社は、営業プロセスの様々な段階でサポートを提供しています。
自社のニーズに合わせて最適なサービスを選択しましょう。
テレアポによるアポイントの獲得
電話を使った新規顧客へのアプローチで、商談機会を創出します。
ターゲットリストの作成からトークスクリプトの設計、架電実施まで一貫して対応します。
IT商材の場合、技術的な質問にも対応できる知識を持った担当者が対応することが重要です。
対面での商談
顧客先を訪問し、直接商談を行うサービスです。製品デモンストレーションや詳細な提案、
価格交渉などを実施します。
特に高額なソリューション営業では、対面での信頼関係構築が重要となるため、この
サービスの需要が高まっています。
インサイドセールスでの見込み顧客の獲得
電話やメール、Web会議ツールを活用して、見込み顧客の育成とアポイント獲得を行います。
マーケティング活動で得られたリードを商談化につなげる重要な役割を担います。
SaaS企業では特に重要な営業手法として定着しています。
営業戦略・営業組織の構築とコンサルティング
営業プロセスの設計や改善提案、KPIの設定、営業ツールの導入支援など、戦略的な
営業活動の基盤構築をサポートします。
スタートアップ企業や営業組織の立ち上げ期に特に有効なサービスです。
既存顧客のフォロー
契約後の顧客満足度向上やアップセル・クロスセルの提案を行います。
特にSaaS企業では、継続率の向上が重要な経営指標となるため、このサービスの
重要性が高まっています。
定期的なコミュニケーションを通じて、長期的な関係構築を支援します。
営業代行を利用する際の4つの注意点
営業代行サービスを効果的に活用するためには、以下の点に注意が必要です。
丸投げの禁止|KPIを共有して進捗を確認する
営業代行会社に全てを任せきりにするのではなく、定期的なミーティングを設定し、
活動状況や成果を確認することが重要です。
アポイント数、商談数、受注率などのKPIを共有し、目標達成に向けた進捗管理を
共同で行いましょう。
週次や月次でのレポーティングを義務付け、必要に応じて戦略の見直しを行うことが
成功の鍵となります。
報酬体系だけで選ばない|目的・目標に沿った会社を選ぶ
安価な料金設定だけで営業代行会社を選ぶと、期待した成果が得られない可能性があります。
自社の目的や目標を明確にし、それを達成できる能力とリソースを持った会社を選ぶことが
重要です。
複数社と面談し、提案内容や担当者の質を比較検討しましょう。
商談は自ら行った方が確実|営業活動は分業体制で行う
アポイント獲得までを営業代行会社に依頼し、重要な商談やクロージングは自社で対応する
分業体制が効果的です。
特に技術的な質問や詳細な要件定義が必要な商談では、自社の専門スタッフが対応することで
成約率が向上します。
役割分担を明確にし、効率的な営業プロセスを構築しましょう。
機密情報の取り扱いを徹底|情報漏洩対策を徹底している会社に依頼する
営業活動において顧客情報や製品情報などの機密情報を共有する必要があります。
秘密保持契約の締結はもちろん、情報管理体制やセキュリティ対策が適切に整備されているかを
確認しましょう。
ISMSやプライバシーマークなどの認証取得状況も判断材料となります。
営業代行会社アイランド・ブレインの実績紹介

アイランド・ブレインは、IT・ソフトウェア業界に支援実績の多い営業支援サービスを
提供しており、多くの企業の売上拡大に貢献してきました。
あるクラウド型勤怠管理システムを提供する企業では、営業人材の不足により
新規顧客開拓が停滞していました。
アイランド・ブレインの支援により、ターゲット企業の選定から初回アプローチまでを
体系化し、3ヶ月で質の高いアポイントを月間10件以上創出し、最終的に3社との契約締結に
成功しました。
また、システム開発会社向けの支援では、エンタープライズ企業への新規開拓が課題でした。
決裁プロセスの長い企業に対して、段階的なアプローチ戦略を設計し、キーパーソンとの
関係構築を丁寧に進めた結果、6ヶ月で3社との取引開始を実現しています。
これらの実績は、IT業界への深い理解と、データに基づいた戦略的なアプローチによって
達成されています。
まとめ:営業代行の活用で効率的な顧客開拓を
ソフトウェア業界において、営業代行サービスは新規顧客獲得を加速させる強力な手段と
なります。
技術力や製品力に自信がありながらも、営業リソースの不足で事業成長が停滞している
企業にとって、専門知識を持った営業代行会社の活用は効果的な解決策です。
本記事でご紹介した15社の中から、自社の課題や目標に最適なパートナーを見極め、
明確なKPIを設定した上で協業を開始することが重要です。
また、営業代行会社への丸投げではなく、定期的なコミュニケーションと進捗確認を通じて、
共に成果を追求する姿勢が成功の鍵となります。
営業代行サービスを戦略的に活用し、効率的な顧客開拓と持続的な事業成長を実現しましょう。
自社の営業体制を補完し、強化する手段として、まずは複数の営業代行会社に相談してみることを
お勧めします。














